浦レポ by 浦和フットボール通信

【浦和レッズ前半戦総括】歴代屈指の「得点」力と、課題はセカンドプレスとセカンドボール回収【プレミアムコンテンツ/ノーミルク佐藤のデータ分析で見るヘグモ式 熟練度数】

プレミアム新コーナー、浦レポ×MILKサッカーアカデミー「データ分析で見るヘグモ式 熟練度数」。大人気YOUTUBEチャンネル「MILKサッカーアカデミー」のノーミルク佐藤氏がサッカーデータマンとしてデータ分析で、ヘグモサッカーの熟練度を毎月、数値化してレポートします。

(Report by ノーミルク佐藤)
今回は前半戦を総括していきましょう!

単月限定で振り返ることはできても、

・SB酒井宏樹選手が海外移籍のためにチームから離脱
・CBアレクサンダー・ショルツ選手には中東チームからの獲得打診
・未だWGオラ・ソルバッケン選手の去就動向が(執筆時点)不透明

さらには

・WG本間至恩選手(現クラブ・ブルージュ/ベルギー)の獲得報道
・FW二田理央選手(現ザンクト・ペルテン/オーストリア)の獲得報道

と水曜日に始まる後半戦開始の第20節(vs名古屋グランパス)や、週末第21節(vsジュビロ磐田)、来週末第22節(vs湘南ベルマーレ)まではさておき、夏移籍ウインドーが開く7月8日以降にはメンバーがガラリと入れ替わる確率が一定的に起こり得ることでしょう(※そのため、新戦力が初登場するのは第23節vs京都サンガ戦からとなります。ただし、その翌週第24節vs北海道コンサドーレ札幌戦の後に約2週間半の夏季中断期間あり)。また負傷者が多い状況が続いており、個々のパフォーマンスへの言及以上に重要なのは、ピッチ上で今季の浦和レッズのメンバーが見せる戦術や戦い方において、「何が課題点になっているか」を確認することです。後半戦は前半戦とは異なるメンバー構成になる可能性もあるしても、前半戦に新たな監督、新たなシステム、新たなチャレンジを行った事実を、後半戦にどれだけ良い面を踏襲し、改善すべき点はどこだったのかを探る必要があります。ともに検証し、水曜日から始まる名古屋戦以降の戦いにつなげていきましょう。

攻撃面で一定以上に評価したい前半戦の浦和レッズ

2024シーズンの浦和レッズは、5人交代制以後のシーズンで平均得点は最も高い1.58を記録し、シュート数やチャンス構築率など、攻撃系のスタッツはいずれも2020年以降で最高の数値となっています。過去の記事ではビルドアップに関するデータや戦術、マティアス・ヘグモ監督の招聘意図は敵陣への侵入量増加だと触れてきましたが、これだけ毎試合得点することが可能(リーグ戦内で得点を生み出した確率は19試合中16試合の84.21%)であり、得点した場合、複数得点化する確率は(完封負けの3試合を除いた16試合で考えると)8試合の50.00%に及びます。

平均得点が、今季含めた過去5年間で最も多くはありますが、これだけ毎試合得点できているのがどれだけ凄いのか、過去データとも比較してみましょう。

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