浦レポ by 浦和フットボール通信

相手がパワーを懸けた時間にどう対処するか、「やり過ごし方」を伸びしろに【轡田哲朗レッズレビュー/J第17節 神戸戦】

(Report by 轡田哲朗)

スタメン継続だが、ベンチのうちDFが3人は少し多く見えた

浦和レッズは6月1日のリーグ第17節でヴィッセル神戸とホームで対戦して1-1で引き分けた。大きく捉えると前半45分間は神戸が良いところをかなり出し、後半45分間は浦和の良いところを多く見られた。そのような観点でいくと引き分けというのは試合内容に対してフェアな結果に見えてくるもので、どちらのチームも良かった45分間で2点目を取れれば、悪かった45分間を失点ゼロで耐えることができれば、という思いで試合を終えたことだろう。アレクサンダー・ショルツも同じような感想をゲームについて話していた。

このゲームでは5月26日のFC町田ゼルビア戦から継続スタメンになった。サミュエル・グスタフソンもトレーニングにフル合流していたし、前のゲームでも途中出場できていたのでスタメンに戻すかなと思っていたが、岩尾憲がアンカーの安居海渡がインサイドハーフという並びを継続した。それだけ敗戦だったものの町田戦のプレー内容を評価していた部分があるのだろうし、中間のオンライン会見では「(岩尾)憲は私が指導した選手の中でも最も賢い選手の一人。いい見本になる選手」と話していた。

攻撃陣ではオラ・ソルバッケンが左ウイングでスタートし、同様に会見で言及のあった大久保智明と中島翔哉は復帰してのベンチスタートになった。一方で、酒井宏樹、大畑歩夢と左右のサイドバックという1つのポジションだけプレーする選手、センターバックの佐藤瑶大と3枚を入れたことで、グスタフソンと前述の2人にGK牲川歩見を加えると枠がいっぱいになった。1試合18人の登録メンバー数は少ないし良い制度だとは思わないが、当面のところはそこにアジャストしなければいけない。外国籍選手の人数制限によりブライアン・リンセンは入れられないが、武田英寿、興梠慎三といった攻撃的なポジションの選手を入れなかったのは気になった。特に、チアゴ・サンタナに早い時間帯でプレーの続行が難しくなる負傷があったらどうするつもりだったのか気になるところ。機会があれば聞いてみたいと思う。登録メンバーの数については、今季のルヴァン杯で試験的に2人枠を増やして、問題がなければ来季からリーグ戦もそうなるという方針がJリーグから出ているが、シンプルに国際大会同様に23人で良いのではないか。あくまでも最大数なので負傷や遠征費の兼ね合いから20人で臨む試合などクラブごと、あるいは試合ごとに違いが出ても問題ないだろう。

ちょっと厳しかった前半の地上戦、ヒントになるプレーはあった

前半の45分間は全般的に神戸のラッシュを受けることになった。ヘグモさんは「ゲームは通常、前半のほうがタイトなもの」と話したが、それには同意できる。時系列を少し飛ばすなら後半の神戸は減退が明らかだったし、それは浦和も含め多くのクラブに言える。ヘグモさんは「簡単にロストをしないで正しい選択をしながらプレーすることにより、相手を走らせることを前半にやらなければいけない」という言い方をしていたが、もちろんその中でゴールできればベストだということを前提にしたうえで、どのようにしてそれを達成するかの手段は引き出しを持っておく方が良い。

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