久しぶりにすご腕の外国人FWが浦和にやって来た思い【新連載・河野正の目】
埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを取材し、2007年からフリーランスとしてレッズを取材する、河野正氏による毎月連載のコラム「河野正の目」がスタートしました。(Report by 河野正)
横浜FMと新潟を倒して今季初の連勝を飾った。白星が先行した浦和は、直近の第13節を終えて6勝2分け5敗の暫定6位にいる。シーズンの3分の1を戦って首位とは勝ち点6差。序盤戦としてはまずまずの順位ではないだろうか。
今、気になるのが守備だ。ここまでの13試合で20チーム中、8番目に多い19失点。昨季はリーグ最少27失点の堅陣を編成し、GK西川周作をはじめアレクサンダー ショルツとマリウス ホイブラーテンの中央門番が、Jリーグベストイレブンに選出されたほどだ。
ところが今季は判で押したように試合終盤になるとゴールを割られ、持久力に欠ける印象が強い。まだ序盤戦とはいえ、このあたりが昨季の堅ろうに比べると見劣りする。クリーンシートが札幌戦と鳥栖戦の2試合だけというのもちょっと寂しい。
その一方、攻撃陣は好調だ。21得点は24点のFC東京、23点の神戸に次いで3番目に多く、ここまでに限って言えば近年では見られなかった傾向にある。
ここ5年間の最終得点数を調べてみた。昨季が42点でリーグ7位タイ、2022年が48点で4位。20チームで38試合戦った21年が45点で8位、20年は43点で13位と低迷し、19年も43点で9位タイといったあんばいなのだ。どのシーズンも40点台だから得点力、決定力は決して高くなかった。
そんな低調な記録を打ち破るように、清水からやって来たチアゴ サンタナが、ストライカーらしい働きぶりを見せ始めた。
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