浦レポ by 浦和フットボール通信

マンマーク型に解決策を見せた攻撃、チームの第二段階への入り口【轡田哲朗レッズレビュー/J第10節 名古屋戦】

(Report by 轡田哲朗)

夏場を考えたらローディフェンスで乗り切る時間帯も必要だろう

浦和レッズは4月28日に名古屋グランパスとリーグ戦の第10節で対戦して2-1で勝利した。楽なゲームではなかったものの、先に2点を取ったこともそうだし、名古屋のポゼッションを許しがちだったこともあって低い位置での守備で乗り切る時間帯もあっての勝利だった。今季のここまでは相手ボールの時間帯が長くなったらそれだけ不安定さを増していたので、その点でもいいステップになったのではないかと思う。試合後にも少し話題になったが、この日の埼スタは試合前に30度を超えるような気温だったし、これから夏場に近づいていく中でハイプレスだけでは恐らく戦いきれない。ペア・マティアス・ヘグモ監督は・「ハイプレスとローディフェンスのコンビネーション」という言い方になっていたが、そこの切り替えがあまりガチャガチャせずシームレスになりつつあるのはかなり前向きな要素だろう。

メンバーそのものは4月20日のガンバ大阪戦から大きく変わらない中で、左インサイドハーフが大久保智明から安居海渡へのチェンジになった。24日のルヴァン杯で好プレーを見せた武田英寿、堀内陽太、エカニット・パンヤがベンチ入りしたのは少し驚きで、入っても1人か2人かなと思っていたところで少しずつチームにダイナミズムが出てきている感もある。その辺の流れはピッチ上の話と合わせて後ほど触れるとしても、多くの選手が自分もチームに参加しているという意識を持てるのは良いことだろう。

名古屋は基本的には3-4-2-1と言われるシステムだったが、浦和ボールの時はマーカーをハッキリさせがちなマンツーマンで、森島がサミュエル・グスタフソンに戻って倍井がアレクサンダー・ショルツ、永井がマリウス・ホイブラーテンを見るような感じだった。そして、ウイングバックは浦和のサイドバックまで押し出してくるので、浦和の前方と名古屋の3バックがマッチアップする形に。サンフレッチェ広島戦や北海道コンサドーレ札幌戦に近いようなニュアンスの配置になった。

マンツーマン型のリスクを突き付けた攻撃と、発展型が見られた決定機

浦和は名古屋のマンマークで押し出してくるところの危なっかしさを突くことができていて、それは後方から鮮やかなビルドアップで崩していくというよりも同数の恐怖とリスクを突き付けるという意味合いになってくるが、特に中島翔哉のサイドの野上を釣りだすことでチャンスを作っていた。前半40分にグスタフソンがシュートを放った場面が典型だが、その前兆となったような感じなのが前半28分にあった。この時は名古屋の攻撃でラストパスをペナルティーエリア内でカットしたところから浦和ボールになったので、全体の配置が浦和陣内に人口密度の高い状態になっている。

(残り 3832文字/全文: 4999文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ