浦レポ by 浦和フットボール通信

「なんとなく」終わってしまった90分間、できることはもっとあるはず【轡田哲朗レッズレビュー/J第8節 柏戦】

(Report by 轡田哲朗)

岩尾が負傷で外れ、堀内が今季初のベンチ入り

浦和レッズは4月12日にリーグ戦の8試合目で柏レイソルと対戦して0-1で敗れた。正直なところ、あまり良いところのない印象を与えるものだっただろうし、厳しい部分が少なからずある試合だった。これだけ堅実なプレーを見せた柏は褒められるべきだが、それに対して有効なプレーがあまり出せなかった浦和も残念なところが多く、その組み合わせで見ると1点差というスコア以上に差を感じやすいものになってしまっただろう。

岩尾憲が3試合連続スタメンからの登録メンバー外だった理由をペア・マティアス・ヘグモ監督は「非常に小さな筋肉のケガ」と説明していた。そこには小泉佳穂がスタメンに戻る形になり、他の変更はなかった。

一方で、アレクサンダー・ショルツがベンチ入りするところまで復帰できたのは喜ばしいことだろう。そして、堀内陽太をベンチに入れたのはちょっとしたサプライズだったが、メンバーが固定されるような傾向の中でもベンチ入りのところでは時に出入りがある。もっとも、こうやって刺激を与えることで「練習も見ているよ」というマネージメントにつながる要素もあるのかもしれないが。

柏は相手ボールの時の4-4-2をベースに、マイボールの時にマテウス・サヴィオは多少フリーマンのように振舞う。とはいえ、かなり流動性の少ないソリッドなチームといえるタイプで、その意味では昨季の浦和との共通点も感じられるような相手だった。浦和の場合フリーマンになるのはホセ・カンテだったが、どこかその選手頼みになる感じと得点も失点も少なく引き分けが多いことが納得できる感じのチームなのは分かる感じだった。

各駅停車で往復して最後に捕まるのはとても残念

このゲームは柏の整理されたプレスに対して浦和に何ができるのかという問題を突き付けられたまま90分間が終わったとすら言えた。なんならこれが試合の8割くらいの要素を占めたとすら言えそうな気もするが、そこに対して良い回答を持っていなかったのは事実だろう。あまり悪いところを見ていくのは気が重くなるけれども、前半15分前後の展開は象徴的な場面になったと言えるかもしれない。

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