浦レポ by 浦和フットボール通信

ドローの悔しい結果で終わるも、残り5試合に向けて興梠慎三の目には闘志がみなぎっているように感じた【試合取材後記 今日のミックスゾーンから】

試合後に選手たちが取材対応をするミックスゾーンでの選手たちの様子をたかねえがお伝えします。(Report by 河合貴子)

前半の戦い方が響き、痛いドローに終わる

優勝争いに名乗りを上げるためには、絶対に勝たないといけない試合であった。前節、アウェイのG大阪戦でホセ・カンテ選手が退場し数的不利な状況の中で劇的な逆転勝利を収めて3位に浮上した勢いに乗って迎えた横浜FC戦だ。

17位に沈む横浜FCは、J1残留争いから脱出するために少しでも勝ち点が欲しいゲームプランにまんまとはまって感は否めない。横浜FCに負けはしなかったが、1‐1の痛恨のドローで首位を走る神戸と勝ち点8差になってしまった。

試合前にマチェイ・スコルジャ監督が「立ち上がりから自分たちのゲームプランをしっかりと実行することが重要になってくる」と話していたが、試合開始から攻守において主導権を握ったのは横浜FCであった。DFラインを高くしコンパクトにして前線から激しくプレスを掛け、浦和の効果的なビルドアップを封じ込めマルセロ・ヒアン選手や小林選手、カプリーニ選手が躍動していた。

だが、最初に決定機を作ったのは浦和だ。8分、酒井宏樹選手が縦パスを安居海渡選手へと展開し、そのまま追い越すオフ・ザ・ボールの動きから入れたクロスをファーサイドで小泉佳穂選手がヘディングシュートを放った。このシュートが決まっていたら、こんなに苦しむ展開にはならなかっただろう。攻撃の形が見えた浦和であったが、横浜FCから主導権を奪うことができなかった。

15分、カプリーニ選手とワンツーを狙って抜け出したマルセロ・ヒアン選手に対しプレスに行くものの奪い切れず強烈な左足のシュートを決められてしまった。横浜FCのゲームプランは明らかであった。先制点を奪い、5バックになりしっかりと守ってカウンターで追加点を奪うことだ。

37分にブライアン・リンセン選手が負傷交代をするアクシデントがあり、興梠慎三選手がピッチへと送り込まれた。しかし、5バックになりカウンター狙いの横浜FCの牙城を崩すことができず、前半を0‐1で折り返した。浦和が前半に放ったシュートは、横浜FCの6本に対して3本だけだ。

攻撃のリズムを作り出すためにスコルジャ監督は、荻原拓也選手、早川隼平選手、小泉選手に替えて、関根貴大選手、大畑歩夢選手、高橋利樹選手をピッチへと送り込み後半に臨んだ。すると後半の立ち上がりから浦和が主導権を握り良いリズムを作り、大畑選手のミドルシュートのこぼれ球を関根選手が狙ったりと厚みのある攻撃を仕掛けるも、横浜FCのカウンターの脅威にさらされてしまった。

主導権を握る浦和であったが、集中力を切らさず統率がとれている横浜FCの5バックはなかなか崩れず、シュートまで持ち込めない展開になっていった。58分に右のウィングを任されていた高橋選手を興梠選手との2トップへとし、攻撃のリズムを変えたが効果的な崩しはできない状況が続いた。だが、74分に関根選手のスルーパスを興梠選手がボニフェイス選手と競り合いの中で倒れPKを獲得。このPKをアレクサンダー・ショルツ選手がしっかりと決めて1‐1。

お互いに勝ち点1では終われない状況下で白熱した試合展開となったが、6分のアディショナルタイムで岩尾選手がDFの背後を狙ったふわりと浮かしたボールを興梠選手が胸トラップするも流れてシュートが打てず、こぼれ球を高橋選手が身体を張ってエリア内へ走りこんできた安居選手へ。しかし、安居選手のシュートは無情にもわずかに枠を捉えることができず、ラストチャンスを生かせずに痛恨の引き分けを喫してしまった。

ピッチに倒れこむ選手たちの姿を見ながら、前半の闘い方が情けなく思えてしまう。試合を通して、横浜FCのゲームプランの遂行は見事であった。悔しさを噛みしめながら記者席をあとにした。

(残り 995文字/全文: 2579文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ