安藤梢が祈願のWEリーグ制覇で涙 安藤が感じた優勝へのターニングポイントとは
(Report by 河合貴子)
苦しい台所事情で、今季はセンターバックでチームを支える
「WEリーグというプロリーグができて、絶対レッズで優勝したい」という思いが強かった安藤梢選手。
三菱重工浦和レッズレディースのWEリーグ初制覇を告げる笛が、ホーム浦和駒場スタジアムの澄み切った青空に鳴り響いた瞬間、両手を膝に当て泣き崩れた。さいたまレイナスFC時代を含めて、浦和がリーグ制覇をしたのは5度目であったが、チームの大黒柱であり百戦錬磨の安藤選手にとっては、4度目の優勝であった(2004年、2009年、2020年、2022-23年)。
しかし、今回のリーグ制覇は安藤選手にとって格別のものであった。チーム最年長で若い選手たちを咤激励する精神的な柱になったり、居残り練習で「安藤塾」とまで言われるほどシュートの指導をしたり、メンタル面と技術面などをサポートし続けてきただけではない。DFの主軸であった南萌華選手のASローマへの移籍や怪我による長船加奈選手と高橋はな選手の長期離脱により、サッカー人生初となるセンターバックにコンバートされて苦しい浦和の台所事情を支えてきた。
「見せなかったんですが、センターバックをやっていて怖かった。苦しさもあった」と胸の内を明かした。優勝を成し遂げた喜びともに、ホットした安堵の気持ちが込みあげてきたのだ。
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