キャプテン柴田華絵がここまでの戦いに自信をみせた理由は
(Report by 河合貴子)
キャプテンとして7シーズン目
今シーズンのWEリーグ優勝を目指し、第11節で首位に立った三菱重工浦和レッズレディース。そのチームをピッチ内外で支えているのは、キャプテンとして今シーズンで7シーズン目となる柴田華絵選手だ。
いつも冷静で的確な判断をし、ピッチの中央で攻守のバランスを取りながらゲームをコントロールし、惜しみない豊富な運動量と闘う姿勢を前面にだして勝利を目指す姿には本当に頭が下がる。
昨年の12月22日に開催された今シーズン前半戦の大一番となったINAC神戸レオネッサ戦で、62分に負傷交代を余儀なくされてしまい長期離脱となりキャプテン不在で闘ってきた。リーグ戦は、何とかしのぎ結果を残すことができたが、今年の1月15日に開催された皇后杯準々決勝で1-2と神戸に敗れ皇后杯連覇の夢が閉ざされてしまった。柴田選手は言葉にこそしなかったけれど、怪我によってピッチで闘えなかった無念さがあるはずだ。
戦線離脱中に外からチームを客観的に見て「いろんな選手が、いろんなポジションをやっていたので、すごく幅が広がっているなぁと、外から見ていて感じた。今、縦に早い選手が多いので、ちょっと前に早いと感じていた。そこはバランスを取れれば良い」と自分が復帰した時のイメージを膨らませていた。
ピッチで闘う選手たちにとって怪我は付き物と言われているが、怪我をしないことに越したことはない。ただ、柴田選手にとってもチームにとっても、ウィンターブレークで約2ヶ月間中断期間があったことは不幸中の幸いであった。
「中断の期間があったので、そこでうまくコンディションをもって行けてゲームに入れた」と笑顔を見せた柴田選手は、中断明けの3月5日に開催されたアウェイ新潟戦でベンチ入りし、84分にクローザーとしてピッチに送り込まれた。そして、試合終了間際に清家貴子選手のゴールが決まり1-0で辛勝した堅守のちふれASエルフェン埼玉戦で完全復活してきた。
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