浦レポ by 浦和フットボール通信

3バックをやってみるとして 予習とか復習を今のうちに

(Report by 轡田哲朗)

紅白戦の前のポゼッションゲーム

浦和レッズは3月22日に公開練習を実施して、その紅白戦で3バックが採用されたことが話題になった。浦和はクラブの歴史の中で少なからず3バックによる戦いをしているし、タイトルも獲得している。そうは言っても、ここ3シーズンは4バックを基本にした戦いをしてきているし、メンバーも入れ替わってきている。何を想定して3バックをテストしたかは色々と推測の域を出ないが、少し色々と思い出しつつ、あるいはこのメンバーでシステムを落とし込むにあたっての部分を見ていきたい。

この紅白戦の前に行われた戦術練習はポゼッションゲームで、4つのゴールと4辺の外に人を配置するもの。言葉で細々とするよりも視覚的に見た方がいいと思うので、このような感じで進められていた。

外側の選手が交代していかなければいけない設定はよくあるもので、マチェイ・スコルジャ監督が就任する前の浦和でも、あるいは他のクラブや知り合いのサッカー部でも見たことがあるし、私自身もやったことがある。1つの意識づけとしては、11人のスケールになった時にサイドで幅を取る選手を有効に使ったうえで、張りっぱなしになるのではなくローリングするようにしてポジションをローテーションしていこうというもの。2日間のオフを挟んだ後の初日なので、体を起こしつつ頭をサッカーの速度に戻すような意味合いもあったかもしれない。マチェイさんは特に前線において「流動性」を推奨しているので、もっと選手が場所を入れ替わりながらプレーすることを日常にしていきたいというのは感じられる。

西川の話す岩波を降ろすサイドと選手の特性

それで、紅白戦は3バックに配置されてのものになった。昨季までのリカルド・ロドリゲス監督の時にも、ビルドアップの過程でこのような配置になることはあり、今季も岩尾憲が最終ラインを前後する過程で似たような形になることはある。ただ、ブロックを組んだ時に5-4-1になる形からそのまま人が前に出ていって攻撃するような形を取るのは久しぶりだ。

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