ちょっとした上ブレもある勝利 結果が出ているうちに次のステップを【轡田哲朗レッズレビュー/J第5節新潟戦】
(Report by 轡田哲朗)
2列目の並びは今後も変化がありそう
浦和レッズは3月18日のJ1第5節、アルビレックス新潟とのホームゲームに2-1の勝利を収めた。これでリーグ戦は3連勝となり、ただの勢いだけでは残せない結果を出していることはとても喜ばしい。リーグ戦はこれでインターナショナル・マッチウィークの関係で中断するけれども、開幕戦からの5試合を1つの区切りとして捉えた時に3勝2敗と1つ勝ち越してこのタイミングを迎えられたことも良かったことの1つにできるだろう。
スタメンではダヴィド・モーベルグが起用されてきた右サイドハーフに関根貴大が入ったことが唯一の変更点になった。全体的にこのゲームでのベンチメンバーを含む18人くらいで回すチームになってきている感はあるにせよ、ここ数試合の途中出場で好パフォーマンスのあった選手がプレータイムを伸ばし、逆にちょっと「うーん」というプレーが目立ってしまった選手が列の後ろに並びなおした感があるのは自然な競争とも言えそうだ。
このゲームでは試合のスタートから大久保智明が「10番」のポジションを取って、小泉佳穂が左サイドハーフに入った。大久保のパフォーマンスが悪くない一方で、左サイドバックとの縦関係を見ると利き足かぶりをしない方が良さそうに見えることもあるし、興梠慎三にボールが入った時に入れ替わって背後を取る動きをすることや、左ボランチの岩尾憲が最終ラインを出入りすることが多いバランスとの兼ね合いで大久保が中、小泉が左という配置を現時点で収まりがいいと捉えているのかもしれない。沖縄県トレーニングキャンプだと、この2列目3人が組む時は右から大久保、小泉、関根と並ぶことが多かったので、チーム状況や対戦相手、時間帯によってその選択肢も出てくるだろう。
チームに残るベースに味つけが乗った良い攻撃
このゲームは割とビルドアップとプレス回避の駆け引きに面白さがあって、双方の決定機や戦況の変化に影響を与えるところがあった。時系列とテーマの組み合わせから、浦和が効率のいい突破を見せた場面を例に挙げたい。前半8分から9分に、最終ラインと中盤で複数回にわたるボールの出し入れがあった後、アレクサンダー・ショルツからズバッと縦パスが入って一気にスピードアップする場面があった。
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