浦レポ by 浦和フットボール通信

岩波拓也がルヴァン杯でチャンスをつかみ、感じた手応えとは【河合貴子 試合のポイント/ルヴァン杯湘南戦】

(Report by 河合貴子)

ルヴァン杯初戦をリーグ戦から10人変えて挑む

「新たな選手にプレー機会を与えるチャンスだ」とリーグ戦のC大阪戦から中3日で挑むYBCルヴァンカップ湘南戦。週末に控える神戸戦を視野に入れて、スタメンを10人入れ替えて挑んだスコルジャ監督だ。

湘南戦の前に行われた定例会見では「私にとって何人かの新たな選手を見るいい機会だと思っている。私にとって重要なことは、個人のパフォーマンスを見せるというよりも、チームのために闘う姿だ。選手たちの協力関係を見たい」と話していた。いわゆるリザーブ組と呼ばれている選手たちに立ちにとって、共通意識を高めて組織プラス個人のスキルを生かしながら浦和の勝利へと貢献してしっかりとアピールし、リーグ戦のスタメン入りを果たす足がかりにしたい思いは強い。

それは、湘南の選手たちも同じであった。お互いに決定機を生かしきれずスコアレスドローとなった。試合を通して浦和が放ったシュートは14本。湘南は10本であった。64分に湘南に3枚替えをして攻勢を強めてきたが、浦和の守備が崩された印象はない。むしろ決定的なチャンスは浦和の方があった。

スコルジャ監督は「まだ、浦和のストロングポイントがフィニッシュのところにあると言える状況にはない」と険しい表情を浮かべていた。当たり前のことだが、得点がなければ絶対に勝てない。失点がなければ負けることは決してない。今シーズンのYBCルヴァンカップのグループステージでは、J1の18チームとJ2で昨シーズンJ1の17位と18位(清水・磐田)だった2チームの20チームが5グループに分かれてホーム&アウェイ方式で闘う。グループステージを確実に突破するためには、アウェイゴール方式がなくなったため、純粋に勝敗の勝ち点でグループ1位を目指す必要がある。

ただし1位の勝ち点が並んだ場合
1.勝点が同一のチーム同士で行った試合の勝点
2.勝点が同一のチーム同士で行った試合の得失点差
3.勝点が同一のチーム同士で行った試合の得点
1~3を適用してもなお、順位が決定しない場合、1~3を当該チームの直接対決に限り再度適用して、最終順位が決まる。この手順で決定に至らない場合、4~8が適用される。

4.グループ内の全試合の得失点差
5.グループ内の全試合の得点
6.順位決定に関わるチームが2チームのみで、その両チームがフィールド上にいる場合はPK方式
7.反則ポイントの少ない順
8.抽選

となっており、浦和は、川崎・湘南・清水と対戦する。グループ内で1位通過できないと、さらに難しく各グループ2位の成績上位3チームに入らないとプライムステージへと駒を進めることができなくなる。もちろん勝ち点で順位が決まり、それでも決まらない場合は得失点差、得点、反則ポイント、抽選となっていく。

もちろん湘南戦で勝利を収めることができれば一番良かったが、プライムステージを進出の条件を考えるとアウェイで浦和は無失点で貴重な勝ち点1を手にしたといえるだろう。

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