浦レポ by 浦和フットボール通信

続いたエラーと抜け、興梠が目立つ理由と「ローカライズ」【轡田哲朗レッズレビュー/J第2節横浜FM戦】

(Report by 轡田哲朗)

スタメン継続、18人中17人が同じだった理由は監督が説明

浦和レッズは25日にリーグ戦の2試合目で横浜F・マリノスと対戦して0-2で敗戦した。プレビューでも触れたように、今のJ1でマリノスを相手に苦戦しないチームはあまりないだろうし、最終的に彼らと対等に戦える、あるいは追い越していくことを目標に置くとしても現状で力関係はチャレンジャーなので、そこまで驚きはなかった。それでいくと、前半は「思ったよりもできないな」があったし、興梠慎三を投入した後半は「現状、こうやって助けてもらわないと難しい」も垣間見え、それと同時にサッカー選手として、あるいはサッカーの捉え方という点での生まれ育ちの違いを感じたような試合だったと言えるかもしれない。

スタメンはFC東京戦と全く同じで、ベンチメンバーも大畑歩夢から荻原拓也の変更があっただけ。これに関してはマチェイ・スコルジャ監督が「0-2で負けた後、同じスタメンでスタートしたのは少し変だと感じた方もいらっしゃるかもしれません。でも、選手たちに自信を持って戦ってもらうために、同じスタメンにしました。シーズンがスタートしているところで、ミスを1回犯したことによって外される、ということを避けたかった」と答えを話したので、それで良いだろう。

同じ「抜け」を繰り返しているモーベルグ

嫌な話は最初にしてしまおうと思うので、前半の失点シーンを振り返ってみたい。ここでは、開幕戦から見られるまずい部分が2つ重なったことで中盤を突破されている。そこから先の対応も何とかできる要素はあるだろうけれども、まずはこの部分をもう少し厳しくチーム内で要求しないと同じ失敗を繰り返しそうな気がしている。

1つ目はピッチを横断させてしまうキッカケになるセンターバックの寄せ方があって、この場面ではマリウス・ホイブラーテンが相手との駆け引きに負けた部分、あるいはアンデルソン・ロペスを褒める部分があるにしても、ピッチの半分から左サイドにいる状態で内側に向かせるターンを許してしまったこと。FC東京戦の2点目ではアレクサンダー・ショルツがディエゴ・オリヴェイラに同じようにしてピッチを横断させるターンを許してしまったのと似たニュアンスもある。

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