浦レポ by 浦和フットボール通信

フィジカル、考える力、判断力、コミュニケーション能力などあらゆる狙いが隠されたトレーニング【レディース練習レポ】

(Report by 河合貴子)

猶本光が狙いにいち早く気づく

三菱重工浦和レッズレディースの選手たちは後半戦の巻き返しを狙い、細かいところにこだわりながら個々のスキルアップとチームの完成度を高めている真っただ中だ。心肺機能に負荷をかけるフィジカルトレーニングの中にゲーム形式を取り入れた練習を初めて見た。フィジカルだけでなく、そこには考えてコミュニケーションをしっかりと取ってチームでどうすれば効率良くゲームを運ぶことができるか考える力も求めてられていた。

楠瀬監督が南米にサッカーの勉強をしに行った時に経験したものを、アレンジしたトレーニングであった。写真レポートでもお伝えしたが、ルールは至って単純だ。ハーフコートゲームで攻撃側はゴールを目指しシュートで終わる。守備側はボールを奪いクリアーする。アウトオブプレーかGKがシュートをキャッチした段階で、攻撃側はゴールライン際でボールをもらい外周をドリブルで駆け上がりセンターサークルに戻る。守備側も外周を走り、センターサークルまで戻り守備を始める。

「あんまり心肺機能をあげる、素走りもしたくない。今日はやるつもりはなかったが、選手がキャンプの疲れを改善してきてくれたので、もう一つフィジカルを上げても良いかなとコーチたちと話した」と楠瀬監督は嬉しそうに目を細めた。確かに体力的にキツいトレーニングだが、グラウンドをぐるぐると走り回るメニューよりも楽しい。

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