思ったよりできて、思ったよりできなかった 同じ形の大ピンチは修正が必要【轡田哲朗レッズレビュー/J第1節FC東京戦】
(Report by 轡田哲朗)
ホイブラーテンのスタメンが小さなサプライズ
浦和レッズは2月18日のJ1開幕戦、FC東京とのアウェーゲームに0-2で敗れた。マチェイ・スコルジャ監督の初陣という注目のされ方、またはハイプレスという分かりやすいワードが出てきての初戦だったことへの興味もあっただろうし、私たちからすると2月に入ってのトレーニングは見ていないようなものだったので、沖縄県トレーニングキャンプからどれくらい洗練されたかという興味もあった。実際はタイトル部分の前半通り。「こんなにできるようになったか」もあるし「こんなにできないか」もあった。もとより、マチェイさんは「公式戦のプレッシャーの中でプレーする選手たちを見る機会」という言い方もしていたので、その感想は指揮官自身も同じだったかもしれないが。
スタメンにマリウス・ホイブラーテンが起用されたのは小さなサプライズで、現実的には来日から約2週間、おそらく本当に調整だけの数回に加えて10回のトレーニングセッションと1回のトレーニングマッチだけで起用に踏み切っているので、クラブや監督が彼に対して持っている期待感の表れだと言える。そして、彼自身は今季の戦力として、あるいはJ1で上位を狙っていくチームのセンターバックとして十分な選手であることは示したのではないだろうか。
FC東京はある程度の予想がされていた通りの4-3-3で、もちろん全体がマンツーマンではないし選手はピッチ上を動き回るものなのだけど、大雑把な担当が噛み合いやすいスタートになった。
「思ったよりできた」元気なうちの追い込んでいくプレス
ハイプレスという言葉がちょっと独り歩きしている感もある中でスタートした今シーズンだったけれども、沖縄キャンプのレポートだとか様々な媒体で言葉にしてきたように、何でもかんでも前から追っていって試合をグチャグチャにするやり方ではない。どちらかと言えば、前任のリカルド・ロドリゲス監督の時にもあった整理されたプレスが狙いなのだけど、その回数を増やすことと「整えるか、行くか」のところで「行く」の割合を増やすという捉え方が良いかなと思っている。象徴的だったのは前半に小泉佳穂が相手のアンカー東に襲い掛かった場面2つで、1つは失敗して1つは成功している。どちらかと言えば、そのプレスに関しては「思ったよりできた」なので、成功例を見ていきたい。
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