興梠慎三が海外移籍が叶わず、チームに戻ってきた岩波拓也に掛けた言葉と思いとは【こぼれ話】
(Report by 河合貴子)
興梠慎三の存在感の大きさを感じる
待ちに待った2023シーズン・Jリーグが間もなく開幕する。今シーズン、J1リーグ18クラブで登録された選手は(2/10時点)、568選手になる。開幕戦の勝利を目指しスターティングイレブンとしてピッチに立てるのは、半分にも満たないわずか198選手だ。プロサッカー選手になるだけでも、本当に大変な道程である。才能や身体能力に恵まれて順風満帆にプロになれるわけでは決してない。何度となく挫折を繰り返しながら、夢を追いかけ苦悩を乗り越え努力を重ねてきた。プロになれたからといっても、それがゴールでは決してない。ピッチに立って闘い、しっかりと結果を出し続けなければならない。
試合出場の機会を求めて必要とされるクラブへ移籍したり、さらに自分自身のスキルアップを目指し海外移籍したり、良い意味で野心を抱くことは当然のことだ。今や欧州などでプレーする選手たちは、ざっと数えても80名にも及ぶ。1977年に奥寺康彦選手(現横浜FCシニアアドバイザー)が、ブンデスリーガ・1FCケルンに古川電工から移籍した当時や、三浦知良選手が1994年にセリエAのジェノアに移籍した当時ともかなり状況は違う。
若い選手たちが、海外で経験を積みそこを足がかりにして飛躍していくのが当たり前の時代になってきている。沖縄キャンプ中に松尾佑介選手が離脱し、1月30日にベルギー1部リーグのKVCウェステルローへ1年間の期限付き移籍が決まった。正直なところ、スコルジャ監督新体制のチーム編成を考える上で浦和の始動に合わせてもっと早い段階で決まってほしかったところだ。
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