浦レポ by 浦和フットボール通信

大事なのは「そこにいる」こと 小泉佳穂が2得点した意味【轡田哲朗 沖縄キャンプレポ15日目/TM大宮戦】

(Report by 轡田哲朗)

自分のゴールにこだわっていなかったところから

「それをやるのは自分の良さを消すことでもあるし、やりたいプレーではないんですけど、ゴールへの意志、ゴールを獲る決意が必要だと思う」。

これは、なかなかの決意表明だぞと感じた。小泉佳穂は今季、マチェイ・スコルジャ監督が就任したチームではセカンドトップのような位置を取ることが多い。他にそのポジションでプレーするのはアレックス・シャルクが多くて、ブライアン・リンセンや大久保智明が入ることもあった。みんな、ラストパスを出すトップ下というよりは攻撃の仕上げで何かをするアタッカーというタイプだ。マチェイさんの就任が決まった時点で、移籍が決まる前の江坂任への期待感がグッと高まっていたのも同じようなニュアンスで、彼もまた点を取れる選手だった。

リカルド・ロドリゲス監督が就任した2021年に、小泉はFC琉球からやってきた。シーズンが始まってみると、そのサッカーにバチっとハマったことからもJ2時代に徳島ヴォルティスで対戦相手として見ていたリカルドがリクエストしたのではないかという話がまことしやかに語られた。その真相は「みんな誤解していることもあると思うんですけど、僕はリカルド監督の指名で(浦和に)来たわけではなくて全く別件だったんですけど、浦和にリカルド監督が来ると聞いて、ぜひ行きたいという気持ちになった」と小泉が言葉にしたのだけど、そう思われるくらい後方と前線をつなぐリンクマンとして機能したし、チームを上手く循環させる役目を果たしていた。

(残り 1841文字/全文: 2495文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ