浦レポ by 浦和フットボール通信

キャンプ中間地点で感じたこと 新築ではない土台の流用と増築工事【轡田哲朗 沖縄キャンプレポ10日目】

(Report by 轡田哲朗)

ここまで1日オフはなし、セッションを「飛ばす」選手も散見

浦和レッズは沖縄県でトレーニングキャンプを実施中の1月20日に二部練習を行い、翌日に行われる沖縄国際大学とのトレーニングマッチ前日ながらも少し強く負荷をかけた。このキャンプは全日程の半分を経過するころだ。彼らのようにフィジカルに負荷をかけるような運動をしているわけではない私たちでもかなり疲労を感じるようになってきたタイミングであるから、数人の選手がセッションを「飛ばす」ようになってきているのは止むを得ない。考えてみれば、ここまで丸1日のオフは一度もなかった。多くの場合で試合前に時間を取って確認するセットプレーをやっていないにも関わらず、明日の午前練習はオフで午後の試合のみとなった。それくらい、負荷調整が必要になっているのだろう。

公式に残っているコメントとして、マチェイ・スコルジャ監督は開幕までに6試合のトレーニングマッチを行うとしている。まだ1試合しか終わっていないので、発表されている2月18日のリーグ開幕戦までには21日のものを含め5試合が予定されているということ。そこから逆算すると・・・。キャンプの後半では時間の使い方がこれまでとは違った流れになることは予想しやすいだろう。

攻守のシチュエーショントレーニングを午前中に

この日は午前中にフィジカルトレーニングを行い、パス&コントロールをベースに攻撃の方向性を共有していた。今季、「チーム・マチェイ」の1人であるヴォイテク・イグナチュク(通称テックさん)コーチがフィジカル系のメニューを担当することが多いが、チームビルディングに関わるようなレクリエーション要素のあるメニューのアイディアが結構豊富で面白い。なかなか文章では伝わりづらいだろうけど、クラブの公式ツイッターなどではちょくちょくそういったメニューの動画も上がっている。多くの選手が雰囲気の良さに言及し、チームの選手たちが大きく入れ替わっていないことも要素に上げるが、テックさんのメニューによる効果もありそうな気はする。やっぱり、体育の授業のようになってしまうトレーニングはやる側も見る側もテンションが上がってこない。楽しんで、負けず嫌いを発揮して、いつの間にか本気で追い込まれているようなのがトレーニングとしては理想で、一体感も生まれてくると思っている。

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