浦レポ by 浦和フットボール通信

千葉に2-0で完封勝利 楠瀬監督がイライラする展開になったと語った理由は【河合貴子 試合のポイント/WEリーグ第8節千葉戦】

(Report by 河合貴子)

2023年初戦を白星で飾る

2022-23シーズン、WEリーグカップ優勝を足がかりにしてリーグ戦も好スタートを切った三菱重工浦和レッズレディースであったが、首位攻防戦となったINAC神戸レオナッサ戦で1-2と惜敗し今シーズン初黒星となってしまった。しかし、気持ちを切り替え昨年のクリスマスにマイナビ仙台レディース戦に勝利し、再び連勝街道を目指し新春の門出を祝う勝利を収めるべきゼットエーオリプリスタジアムに乗り込みジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦に挑んだ。

前半は主導権を握りながらもシュート4本と浦和の破壊力のある攻撃を押さえ込まれてしまったが、後半開始早々に島田芽依選手のゴールが決まり、51分には安藤梢選手が追加点を奪い2-0と完封勝利を飾った。

浦和は、左サイドバックに佐々木繭選手を今シーズン・リーグ戦初先発で起用し、前節の仙台戦から1枚変更しただけで臨んだ。一方の千葉Lは、安齋選手、林選手と主軸選手の怪我が相次ぎ、さらにコロナ渦の影響を受けて苦しい台所事情もあり、前節から4選手を入れ替えてきた。また、1月5日に浦和戦を最後に猿澤監督の退任を発表し、監督のラストゲームの花道を飾るために勢いよく挑んできた。

試合開始から主導権を握ったのは浦和であった。だが、千葉Lの果敢な前プレスから帰陣も早く5バックになりゴール前を固めてきた。この千葉Lの手堅い守備が浦和を苦しめただけではない。ピッチが堅く、トラップが流れて浦和の小気味よい攻撃のリズムが生まれなかったのだ。

楠瀬監督は「狙われていた。グランドが堅くファーストタッチが塩越とかずれていた。サイドも使えていなかった。ファーストチョイスは、DFの背後。あとはサイドから狙っていたが、みんなが個々にやり出した部分があった。いつもそういう中でも点が入ったりしていたこともあった。こういうイライラするようなゲームになった」と険しい表情を浮かべた。

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