浦レポ by 浦和フットボール通信

さいたまダービーを制して開幕4連勝 一進一退の展開になるも力の差をみせる【河合貴子 試合のポイント/WEリーグ第4節大宮戦】

(Report by 河合貴子)

緊急事態に安藤が名乗り出てセンターバック起用

なでしこジャパンスペイン遠征により中断期間を経て、WE・ACTIONDAYをはさみ約1ヶ月ぶりに挑んだリーグ戦で、赤き魂の女たちはピッチで躍動し大宮アルディージャVENTUSに力の差を見せつけ3-0で完封勝利を飾った。

スペイン遠征中の練習で右膝前十字靱帯を損傷し11月18日に手術し(全治8ヶ月)、戦線離脱を余儀なくされた高橋はな選手。ASローマへ移籍した南萌華選手の抜けた穴をやっと埋めて形になりだした三菱重工浦和レッズレディースにとって、主軸のセンターバックを欠くことは大きな痛手であった。さらに追い打ちをかけるように長嶋玲奈選手も軽い捻挫で万全ではなかった。

だが、この危機的状況を救ったのは百戦錬磨のベテラン安藤梢選手だった。「緊急事態ぞ~という中で、安藤が何となく僕の隣で「私がやりましょうか?」みたいな感じで立候補してくれた。チーム事情でお願いしたら、勉強家なので前向きに取り組んでくれた」と楠瀬監督は、安藤選手をセンターバックで起用することを決意して大宮戦に臨んだ。

試合開始から主導権を握ったのは浦和であった。4-4-2のブロックを退きカウンターを狙う大宮に対して、流動的に動きながら大宮を翻弄していった。

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