苦しみながらも鳥栖に競り勝つ 大敗を糧にチームが改善したこととは【河合貴子 試合のポイント/J第32節鳥栖戦】
(Report by 河合貴子)
薄氷を踏む展開で6試合ぶりの勝利
YBCルヴァンカップ・準決勝の第2戦をホームでセレッソ大阪を相手に0-4を喫して、リーグ戦ではアウェイ広島で1-4と2試合連続4失点の浦和は、大敗を真摯に受け止めてホームでサガン鳥栖に挑んだ。
90分通して68%も鳥栖にボールを支配されながらも2-1と逃げ切り、公式戦6試合ぶりの勝利をつかんだ。大敗を糧に改善策も見られたが、薄氷を踏む勝利に選手たちはもちろんのこと浦和を愛する人々も満足いく内容ではなく、埼玉スタジアムには勝利の歌声「WE ARE DIAMONDS」が響き渡ることはなかった。
リカルド・ロドリゲス監督は、「組み合わせることによって掛け算になることを期待している」とキャスパー・ユンカー選手とブライアン・リンセン選手をスタメンで起用し、4-4-2システムで臨んだ。また、攻撃時には従来であればボランチ1枚がDFラインに下がり3枚回しで攻撃の組み立てをするところ、左サイドバックの大畑歩夢選手が高いポジションを取り、ボランチを1枚下げずに右サイドバックの酒井宏樹選手を残し、岩波拓也選手をセンターにし、アレクサンダー・ショルツ選手の3枚回しにした。C大阪と広島戦で相手のハイプレスに苦戦したことを生かし、鳥栖の攻守の切り替えが早く、強度の高いハイプレス対策の1つであった。
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