浦レポ by 浦和フットボール通信

レッズレディースが雷雨中断後に清家貴子の勝ち越しゴールで、GL首位キープ 決勝進出は最終戦に持ち越される【河合貴子 試合のポイント/WEリーグカップ仙台戦】

(Report by 河合貴子)

雷雨での中断を生かす

沖縄・九州地方を縦断した大型台風14号は、遙か離れた浦和にも影響を及ぼす勢力であった。浦和駒場スタジアムで9月18日に開催されたWEリーグカップ・マイナビ仙台戦は、悪天候のため30分遅れで始まった。

グループステージを突破して決勝進出を果たしたい浦和は、EL埼玉(ちふれASエルフェン埼玉)とAC長野(AC長野パルセイロ・レディース)と勝ち点が並び得失点差で首位に立っていた。翌日にはEL埼玉とAC長野の直接対決もあり、さらに最終戦ではEL埼玉戦が控えているだけに、仙台にしっかりと勝利を収め、追撃する2チームにプレッシャーを掛けたいところであった。

U-20女子W杯の悔しさを噛みしめて、福田史織選手がゴールマウスに立ち、島田芽依選手が菅澤優衣香選手と2トップを組む4-4-2システムで挑んだ。グループステージ敗退が濃厚な仙台は、INAC神戸から元日本代表の中島選手やモンテネグロ代表のスラジャナ・ブライトヴィッチ選手を獲得しリーグ戦開幕に向けて準備段階だ。浦和も新システムにチャレンジしたりしているが、チームの完成度は仙台よりも高い。

4-3-3で前線から激しくプレスを掛けようとする仙台に対して、主導権を握ったのは浦和であった。テンポ良く厚みのある攻撃を仕掛けるものの、雨足が激しく視界も遮られ、ピッチのところどころには出来た水溜まりでボールが止まる。激しい雨が、両チームの選手たちを苦しめた。

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