上位進出へ痛い敗戦 C大阪の堅守を打開できず完封負け【河合貴子 試合のポイント/J第28節C大阪戦】
(Report by 河合貴子)
C大阪の堅守を崩せず
快勝した前節の柏レイソル戦とフィールドプレーヤーは同じでも、システムチェンジして挑んだセレッソ大阪戦では、光り輝く躍動感は消え去りゴールが遠く0-1の敗戦を喫してしまった。上位進出のためには、暫定5位のC大阪を倒したいところであった。秋の到来を告げる虫の音と夜風が、哀愁を漂わせていた。
「疲労というのは、走るとかだけではなく神経系の目には見えない所も影響をしている。疲れが影響しているのかなと感じる所がある。何人かはフレッシュさが欠けていた」と試合後の記者会見でリカルド・ロドリゲス監督は、悔しそうに話した。
だが、お互いに中3日で臨んだ試合だ。疲労というよりは、中盤をダイヤモンドにしたシステムチェンジがうまく機能しなかったといえる前半だった。
小菊監督は「守備のスイッチの入れどころは、全員で共有してきた。守備でゲームをコントロールできた」とほくそ笑んだ。
浦和がシステムを変え、C大阪のダブルボランチに対して中盤で数的優位を作り攻撃を仕掛け、C大阪の守備を崩していく狙いであった。だが、距離感の良い4-4-2のC大阪の守備は統率が取れていた。前線から激しくプレスを掛けるスイッチも、しっかりとブロックを退きスペースを埋めるスイッチも良く、浦和の策をあざ笑うかのように上手だった。
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