浦レポ by 浦和フットボール通信

戻ってきたスタジアムに必要なスパイス このタイプの相手から学ぶこと【轡田哲朗レッズレビュー/ルヴァン杯準々決勝第2戦 名古屋戦】

(Report by 轡田哲朗)

ショルツや酒井が戻ってこられたのは吉報だった

浦和レッズは10日にルヴァン杯準々決勝第2戦の名古屋グランパス戦に3-0で勝利し、2試合合計4-1で突破を決めた。この試合は当初から無失点なら絶対に突破できる状況で迎えた試合だったので、ゴールの数だけ状況が安定して突破に近づいていったという見方もできる。

この日のゲームは「声出し応援の段階的導入運営検証試合」とされて、スタジアムに声援やブーイング、もう少し大きく言うとリアクションではなく意志のある声が許された。これに関する思うことは最後にまとめるとして、自分たちのチームを後押しする声を出し、相手に「うちのホームではなめたことさせないよ」とプレッシャーをかける。長らく欠落していたプロサッカーの一部であり過ぎることが戻ってきたのは率直に嬉しかった。

この試合では3日の第1戦で負傷交代したアレクサンダー・ショルツが「意外と負傷が軽かった」とスタメンに戻れたのはとても大きかった。後半途中まで出場した酒井宏樹も、だいぶ疲労感があったにしても相馬を攻撃のポイントにさせない貫禄のプレーを見せた。ベンチメンバーまで見渡した時に、ボランチが安居海渡しかいないので6日の試合で柴戸海と平野佑一が離脱したダメージは残っているけれども、こうやって試合中に負傷交代する選手が相次いだ連戦を1敗で済んだという点で言えば影響は最小限に抑えたといえるのかもしれない。

「とりあえず上げておけ」というクロス

立ち上がりから名古屋は人に合わせるようなプレスをこの試合も継続していて、飲水タイムくらいまでは岩尾まで永井が戻ってくるところに対して伊藤敦樹や小泉佳穂がフォローすることにより相手のゾーンが前に出てくる状態を自分たちで処理しきれなかった。相手を引き込んで前が広くなったところに疑似的なカウンターを仕掛けて裏返していくというのはリカルド・ロドリゲス監督の手法の1つなので、名古屋が食いついてくる状態が悪いわけではなく、それを処理することでチャンスができるという考えで今の浦和は進んでいる。だから、「そこからもうちょっと上手くやろうか」というのが必要なことになった。

(残り 3819文字/全文: 4725文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ