浦レポ by 浦和フットボール通信

鮮やかな攻撃で名古屋を撃破 10試合ぶりの勝利でレッズ通算450勝を飾る【河合貴子 試合のポイント/J17節名古屋戦】

(Report by 河合貴子)

前半3得点で、完封勝利

浦和の10試合ぶり、そしてリーグ通算450勝目の勝利を告げる笛が高らかに埼玉スタジアムに鳴り響くと、シトシトと降りしきる梅雨の夜空に歓喜とともに笑顔の華が咲いた。インターナショナル・マッチウィークの中断期間、クラブ史上ワーストタイ記録と並ぶ9試合連続未勝利を払拭する攻撃力を付ける連動性を中心に取り組んできた。その成果が、しっかりと具現化され結果に結びつき、名古屋グランパスを3-0で下し完封勝利を飾った。

試合開始から攻守においてアグレッシブに仕掛けていったのは浦和であった。長谷川監督が「最初は少し立ち位置的にうまくかみあわなかった。特に中谷の所に二人きたということで、森下が立つスペースがなかなか作れなかった。ミスもあったが、藤井はもっとやれると思いますが、明本が身体をぶつけくるのに嫌がって、対応が後手に回ってしまった。シンプルに裏返してくるボールに対して、落ち着いてさばけなかったので、浦和の方が勢いが出てしまったかと思う」と悔しがるほど、浦和は自分たちのリズムで試合を展開して行った。

前半の名古屋の決定機と言えば、5分の丸山選手から左サイドに流れたマテウス選手に縦パスが入り、そこからのマイナスのクロスに稲垣選手が飛び込んできたぐらいであった。名古屋は5バックになりながら守備を固めてきたが、浦和は長短のパスを織り交ぜながら相手DFを揺さぶり、攻撃のスイッチを入れ、攻から守の切り替えも早く厚みのある攻撃を仕掛けることができた。もちろん、全体の距離感も浦和はバランスが取れていた。

(残り 1682文字/全文: 2352文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ