浦レポ by 浦和フットボール通信

2015年の記憶、自分たち「で」サッカーをできるチームに【轡田哲朗レッズレビュー/ACL2022大邱戦】

(Report by 轡田哲朗)

ボールを持っただけの展開から失点、既視感のある負け方になった

浦和レッズは21日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)第3戦、大邱FC(韓国)戦に0-1の敗戦を喫した。前半からかなり長い時間のボールキープがあったもののシュートシーンを生み出すような攻撃を見せられず、逆に後半8分にシンプルなクロスから失点。交代選手のプレーで勢いはついたものの取り返せずに試合が終わり、恐らく多くの人に既視感を与えるような負け方になった。

浦和は初戦のライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)戦と第2戦の山東泰山(中国)戦を連勝する間にローテーション起用を行って、この第3戦では初戦に近いメンバーが並んだ。その中では右サイドハーフがダヴィド・モーベルグではなく小泉佳穂で、リカルド・ロドリゲス監督が試合後に「相手が3-5-2で来ると思っていた」というコメントを残したように、シャドーの位置に江坂任と並べるような形を取って中央を割る意図があったとは思われるものの、相手の配置が違ったことで苦しい場面も生まれる結果になった。

大邱は江坂が一夜明けて「1試合目も2試合目も相手は守りにきたけど、大邱の方がもっと守りに集中してワンチャンスという感じがあった」と話したように、5-4-1で撤退して一発のカウンターに頼る側面があった。得点された場面はまた違う形だったが、それなりの回数でシュートで終わるプレーをされていることには浦和に改善の余地があった。

最も良かった場面は「1列飛ばし」が入った前進

浦和はこの日、岩波拓也が中央を取ってアレクサンダー・ショルツが右、大畑歩夢が左に出て酒井宏樹を前に出すような形で始めた。相手は岩尾憲のあたりに1トップを戻しながらブロックを組み、ショルツや大畑の前をサイドハーフが牽制しながら構えるようなブロックになった。松尾佑介のサイドは割と早くから人につく傾向があったので、逆の酒井は何度かサイドチェンジを受けられる瞬間はあったものの、この日の彼はあまりボールコントロールやクロスが決まらずに有効なチャンスを生みだしきれなかったのは少し残念さが残るところだった。

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