浦レポ by 浦和フットボール通信

岩尾憲が中盤をコントロールして完封勝利に貢献 狙っていた川崎対策とは【河合貴子 試合のポイント/スーパー杯川崎戦】

(Report by 河合貴子)

昨季のリーグ王者川崎に完封勝利

「最高で~す!」と満面の笑みを浮かべた江坂任選手の歓喜の雄叫びが、日産スタジアムに響き渡った。

電光石火のように素早くボールを奪った酒井宏樹選手からのクロスに江坂選手が、ダイレクトで合わせ7分に先制。さらに81分には前線で明本考浩選手がしっかりとタメを作ったポストポストプレーから、華麗なフェイントからニアーを狙ったテクニックが光る江坂選手のゴールが決まり2-0で川崎を相手に完封勝利を収め、Jリーグ王者と天皇杯覇者が激突する『FUJIFILM SUPER CUP 2022』を浦和が手に入れた。

リーグ王者の川崎は、前線から激しくプレスを掛けてボールを奪うと、ピッチを縦横無尽に遣いボールを支配しながらテンポ良く仕掛けてきた。だが、決定機らしい決定機を浦和は作らせなかったと言っても過言ではない。試合を通して浦和は、柔軟に対応しながらいくつかの変化をしていった。それは、まるでカメレオンのようであった。

試合開始は、川崎に負けず劣らずにアグレッシブに前線からプレスを掛けていった。左サイドハーフに伊藤敦樹選手を置き、柴戸海選手と岩尾憲選手のダブルボランチでスタートをしたが、前線からのプレスのスイッチが入ると岩尾選手がアンカーとなり伊藤選手と柴戸選手が逆三角形を形成しボールを狩りにいく。

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