宇賀神友弥が12年間で感動した、悔しかった瞬間を振り返る 自身の思いは同じユース出身の関根に託す
(Report by 河合貴子)
今はすっきりした思い
『努力に勝る天才なし』を座右の銘に、ひたすらボールを追いかけてきた宇賀神友弥選手。浦和は一筋で引退することが、下部組織の選手に1つの目標や夢を与えられると信じていた。だがこの秋、宇賀神選手に伝えられたのは「来期は、優勝するためにチームを作っていく上で、戦力として考えられない」という現実であった。
「浦和レッズで引退する夢を叶えられない」と率直に思ったそうだ。年を重ねベテランの域に入り、関根貴大選手も海外から浦和に戻ってきて、さらに山中亮輔選手や西大伍選手、酒井宏樹選手と同じポジションの選手たちの補強もあった中、両サイドができる宇賀神選手の強みと、チームを落ち着かせてゲームをコントロールできる強みを武器に闘い続けてきた。
「僕自身出場機会が減っていく中で、来年も浦和に残ってチームが勝つために貢献しながら、浦和の選手として引退するのが良いのか・・・。それとも他のクラブで出場機会を得てサッカー選手として活躍の場を求めるのか、すごく悩んでいた3ヶ月ぐらいだった。契約満了の話をもらったときに、浦和に残る選択肢が1つ無くなった。悲しい思いでもあり、少しスッキリとした自分がいた。今まで下部組織から18年間、浦和レッズしか見てこなかった。また違う視点で浦和を見て、また帰って来たいなという思いになった。また、新たな道に進めるワクワクした気持ちでもある」と気持ちの整理は付いているようで、しっかりと前を向いていた。
(残り 2095文字/全文: 2723文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ