酒井宏樹の気迫の同点弾で、優勝を決めた川崎に一矢を報いる【河合貴子 試合のポイント/J34節川崎戦】
(Report by 河合貴子)
首位川崎とガチンコ対決で苦しめる
首位を独走し圧倒的な強さを誇り優勝に王手をかけた川崎を相手に、浦和はACL出場権獲得圏内を目指し勝ち点3ポイントを獲りにいくだけでなく、来シーズンの優勝を視野に入れ現状を把握する2つの目的をもって真っ向勝負の姿勢で挑んだ。
試合前日のリカルド・ロドリゲス監督の定例会見では「最高のバージョン」と称していたキャスパー・ユンカー選手がベンチ外となってしまったが、YBCルヴァンカップの川崎戦で前線からの激しいプレスで川崎にダメージを与えた江坂任選手と小泉佳穂選手の『浦和式ゼロトップ』にして臨んだ。
しかし、試合の立ち上がりからダミアン選手が激しくプレスを掛け、攻守においてのアグレッシブな構えのスイッチを入れると、川崎は躍動していった。浦和が自陣に押し込まれた展開の中でも、しっかりとボールサイドにプレスを掛けていくものの、川崎の攻守の切り替えも早く、良い距離感からセカンドボールやクリアーボールを拾われてしまったり、攻撃のスイッチを入れるクサビのパスを引っかけてしまい浦和のリズムが作れない状況に陥ってしまった。
西川周作選手は「相手も切り替えが早かったですし、非常にコンパクトな守備というところで、前半は我慢の時間帯があったが、その中でもしっかりとコンパクトに守りながら流れの中からの守備は明確にできていたと思う」と話すほど、押し込まれた展開の中でも川崎に決定機というものを作らせないでいた。
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