リカルド監督が川崎戦に対してもっている2つの意味とは
(Report by 河合貴子)
残り5試合、ACL出場権獲得のためにも負けられない戦いが続く
今シーズン、残り5試合となった。ACL出場権獲得争いの正念場になってきている。リカルド・ロドリゲス監督が言っていた『真実の時間』を示す試合の1つが、次節のフロンターレ川崎戦と言っても良いだろう。横浜FMの結果次第であるが、川崎が浦和に勝って横浜FMがG大阪に負けるか引き分け、もしくは川崎が浦和に引き分けて、横浜FMがG大阪に負ければ今シーズンの川崎の優勝が決まる。正直なところ、浦和を愛する人々にとって敵地で川崎の優勝を目の当たりにしたくないはずだ。
しかし、リカルド監督は川崎の優勝が懸かっていようが、優勝を阻止するモチベーションではなかった。まずは自分たちだ。「自分たちが3位、もしくは4位で神戸や名古屋よりも上に立つことを考え、自分たちの成功を望んでプレーする」と冷静であった。天皇杯でACLへの道が残されているとはいえ、リーグ戦でのACL出場権獲得に向けて勝ち点が欲しい。
「1つ結果が大きな影響を与える時期に差し掛かっている」と険しい表情を浮かべた。それは、ACL出場権獲得を争っている神戸や名古屋の残りの対戦相手と浦和の対戦相手を比較し考えた上だ。神戸は、仙台・徳島・横浜FC・横浜FM・鳥栖となる。現在J2降格圏内に位置する仙台・徳島・横浜FCとの対戦は厄介だが、神戸の実力からしたら取りこぼしはないだろう。浦和と勝ち点が並んでいる名古屋は、柏・仙台・G大阪・C大阪で最終節に浦和との直接対決が控えている。順位的に12位のC大阪をはじめとして下位に沈んでいる相手ばかりだ。
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