浦レポ by 浦和フットボール通信

レッズレディース開幕4連勝も課題がみえた部分とは【WEリーグ第4節長野戦】

(Report by 河合貴子)

前半2得点も

WEリーグ開幕3連勝と好スタートを切って波に乗る三菱重工浦和レッズレディースは、なでしこリーグ2部からWEリーグへと参入してきたAC長野パルセイロ・レディースをホーム浦和駒場スタジアムに迎え、2-0と完封勝利を飾った。

楠瀬監督は、浦和対策を練ってくる小笠原監督が率いる長野に対してものすごく慎重な構えで試合に臨んだ。「向こうが(長野が)、後ろを4枚で来るのか、3枚で来るのか、5枚かと思っていた。前回(アウェイ大宮戦)、清家を前にやって良いところが出た」と水谷有希選手を右サイドバックで起用し、清家貴子選手と菅澤優衣香の2トップにし4-4-2で挑んで長野の出方を様子見したのだ。対する長野は、前節から4選手を入れ替え、3-4-3で中盤を厚くして前プレスを掛けるアグレッシブな姿勢を見せて挑んできた。

試合開始から主導権を握ったのは浦和であった。6分、高橋はな選手のロングフィードのクリアーボールを右のバイタルエリアで拾った安藤梢選手がエリア内へと切れ込み鋭いクロスを入れると、ドンピシャ合わせた清家選手がヘディングシュートを放つも、ギリギリ足を出した肝付選手にブロックされてしまった。

浦女らしくテンポ良く攻め込んでいきたいところであったが、なかなか前線でボールが収まらない。そこで、楠瀬監督は「ちょっと企画倒れなところがあった」と10分に清家選手を右サイドバックに戻し、通常の菅澤選手の1トップして4-2-3-1に戻し、ポジショナルプレーでボールを動かし清家選手がサイドからオーバラップできるようにした。

すると立ち上がりに見せた後方からのロングボールだけでなく、長短のパスをテンポ良く使い分け単調だった攻撃にリズムが生まれ始めた。

試合が動いたのは、飲水タイムで一息いれたあとの22分のことであった。柴田華絵選手から水谷選手へのクサビの縦パスは収まらなかったが、そのこぼれ球を「良いところにこぼれてきた」と素早く柴田選手自ら拾い思い切りよく放ったミドルシュートがゴールへと突き刺さり、浦和が先制した。

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