浦レポ by 浦和フットボール通信

決勝進出ならず… 岩波拓也が語ったこのチームが乗り越えるべきものとは【河合貴子 試合のポイント/ルヴァン杯準決勝2nd C大阪戦】

(Report by 河合貴子)

1点が遠く、決勝進出ならず

せめて1ゴールを奪うことができたら・・・。悔やんでも悔やみきれない結果となってしまった。

ホーム埼玉スタジアムでC大阪を相手に臨んだYBCルヴァンカップ・準決勝第1戦を1-1と引き分けて挑むアウェイ第2戦では、どんな形であれ浦和が勝つか、2-2以上の引き分けであれば決勝へと進出することができた。しかし、1得点が浦和に重くのしかかり、本当にゴールが遠く0-1でYBCルヴァンカップ敗退となってしまった。

第1戦から中3日で挑む第2戦を浦和は5人入れ替え、C大阪は同点に追いつき主導権を握った第1戦と同じメンバーできた。だが、試合開始から主導権を握ったのはC大阪であった。4分には、原川選手の右CKから山田選手がうまく合わせて決定機を作り出したが、山田選手のヘディングシュートはわずかにゴールを逸れた。

浦和も徐々に自分たちのリズムを取り戻していくが、前からはめ込むプレスとブロックを退くプレスを巧みに使い分けてオーガナイズしたC大阪の守備に手を焼いてしまう。25分には、ショルツ選手がインターセプトしたところを山田選手に狙われて丸橋選手へと素早く展開されてしまい、丸橋選手のクロスを西大伍選手がクリアーを試みるもボール弾道は無情にも浦和ゴールへと向かった。だが、間一髪で鈴木彩艶選手がファインセーブでゴールを許さない。

なかなか攻撃のスイッチの入らない浦和であったが、28分には西選手から小泉佳穂選手へとクサビのパスが入り、小泉選手の横パスを受けた伊藤敦樹選手が思い切りよいシュートを放った。しかし、キム・ジンヒョン選手も意地を見せてファインセーブ。

さらに31分にも江坂任選手のマイナスのクロスに、伊藤選手が再びミドルシュートを放つもゴール前で身体を張ったDFにブロックされてしまった。そして西選手がショートCKからC大阪の守備ブロックを揺さぶり、明本考浩選手が意表を突くミドルシュートを放つもキム・ジンヒョン選手の正面となり、C大阪の牙城を崩せない。

アウェイゴールをC大阪に獲られているだけに、何としてでも先制点を奪い優位な状況を作りたい浦和であったが、前半をスコアレスドローで折り返すことになってしまった。

オーガナイズされたC大阪の守備に対して、ボールを保持するが効果的な攻めの形が作れない。リカルド・ロドリゲス監督は「ビルドアップで緩急をつけていこう」「奪った後のパスをしっかりとつなごう」とハーフタイムに指示を出して選手たちをピッチへと送り出した。

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