(もったいない+助かった)÷2=現実的な突破条件【轡田哲朗レッズレビュー/ルヴァン杯準決勝1st C大阪戦】
(Report by 轡田哲朗)
7人を入れ替えたスタメン、山中の復帰は喜ばしい
浦和レッズは6日にセレッソ大阪とのルヴァン杯準決勝第1戦をホームで戦って、1-1で引き分けた。何度も使う表現だけど、この1試合目は「突破条件を決める試合」でしかないし、そもそも2試合トータルでどっちが上に行くかを決めるものだから、どちらの試合も単体の90分で勝った、引き分けた、負けたの表現をすること、1試合ごとの結果として考えることに全く意味はないと思っている。便宜上、この初戦を引き分けたとは言っているけれども、次の90分がどのような結果になった時に突破できるかが決まっただけだ。
この試合に向けてリカルド・ロドリゲス監督は、先週末のヴィッセル神戸戦からスタメンを7人入れ替えた。実は、もう少し入れ替えても不思議ではないなと思っていたくらいだったので、そんなに驚くようなところはなかったが、左サイドバックに山中亮輔が戻って来られたのはシーズン終盤戦に向けて非常に心強い要素になった。彼は明本考浩や宇賀神友弥とは違うキャラクターを持ったサイドバックなので、バリエーションも増えるし、何よりもキャスパー・ユンカーを生かすやり方が増えるのが大きい。
7人を入れ替えたということは、4人を残したとも言える。多少なりとも計画性を感じたセンターバック、江坂任と小泉佳穂の交代なんかを考えても、平野佑一が欠かすことのできないピースになっているのは浮き彫りになっている。それはこの試合のピッチ上でも理由がはっきり出ていたし、現代サッカーの最終ラインに必要な要素という観点もあった。
浮いた位置の選手にパスを出せる選手、そうでない選手
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