楠瀬監督が抱いているWEリーグ開幕に向けた責任感と危機感【こぼれ話】
(Report by 河合貴子)
どのように盛り上げていくか
日本女子サッカーの新たな幕開けとなる『WEリーグ』がまもなく開幕する。プロのアスリートとなった11クラブの選手たちが、どんな熱戦を繰り広げてくれるのか本当に楽しみである。
だが、正直なところ自分の中で1993年に開幕した『Jリーグ』の当時ほどのワクワク感も緊張感も心の奥底から湧き上がってくる熱い物が申し訳ないが生まれてこない。それはコロナ禍における社会情勢だからかもしれない。観客制限もされ、マスクを着用、距離を保ち、愛するクラブを仲間と共に鼓舞するコールやチャントも歌えない。歓声すら上げることができない異次元に迷い込んでしまったようなスタジアムでの試合になってしまう。今のコロナ禍を考えれば致し方ないことだが、サッカーを愛する大勢の人々が自由に応援できる環境で『WEリーグ』開幕することができたら、また違った感情になっていただろう。「盛り上がってないですよね」と正直に胸の内を吐露したのは楠瀬監督であった。危機感を抱いていたのだ。
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