エントリー問題を受けて、村井チェアマンが問題の背景を説明
Jリーグ理事会後会見が行われた。この中で村井チェアマンはエントリーミスによる事案で、浦和レッズがCAS、福島ユナイテッドがJFA不服委員会に申し立てていることを受けて、この問題について、改めて言及した。
村井チェアマンは、今回の問題について改めて背景を説明した。「今日、理事会の中で報告事項として本件を申し上げました。マッチコミッショナーに関わる事案と、今回の事案の全体像をこの一枚の中で表現させていただいてます。
左側のブルーの所、ピッチ上、オン・ザ・ピッチに関わる事案、もしくはピッチに出場する選手の出場資格に関する事案、これは明確に規律委員会マターであると定められています。オン・ザ・ピッチに関するものでも、例えば差別的事案とか八百長事案に関してはチェアマンが管括すると具体的に定義も明確にされて示されています。それ以外のオン・ザ・ピッチ事案、いわゆる今回の出場資格事案については、規律委員会ということが定められています。
この規律委員会はご存知のようにチェアマン不介入の原則というのがありまして、レッドの出場停止試合数は何試合かみたい所にチェアマンが介入してはならないということで、規律委員会メンバーにもJリーグの幹部はアポイントされておりませんし、会議にも招集されていないという状況です。
今回、規律委員会マターということで判断されるわけですが、これの根拠はJFAの懲罰規定に基づいて、出場資格とか競技会、競技そのものに関しては、統一ルールでJFA懲罰規定で適用されます。これは大学サッカー、高校サッカーでもサッカーの競技会、競技に関する事案については、前提として、JFAの懲罰規定が適用されて、その適応範囲はJクラブ関係者ということに限定されております。
なので今回は浦和、福島の事案に関しては出場資格に関わるものですので、規律委員会が判断して、そしてその結果、クラブに通達がされているという構造になっています。この規約体形の中の意味する所は、選手の出場資格に関するものは全てJクラブがその責任を担っている。ですのでJクラブがその最終的な責任を負うという構造になっています。
登録選手全員が誰が検査を受けているのか、誰が検査を受けていないのか、そういう全体像を分かってるのはクラブですので、その中から例えば十数名のエントリーを出すわけですけれども、その中で例えば規約上、Jリーグ公式検査を受けてない選手は、例外適用として、エントリー資格認定に諮って、出場資格を得るようなバックアップの体制もありますが、全体で誰が検査を受けているのかそして、認定委員会には誰が出すべきなのか、この全体像を把握してるのはクラブになりますので、クラブがその最終責任を負うという構造の中にこの事案があるということです。
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