浦レポ by 浦和フットボール通信

開幕から1カ月で1勝 目指す場所と方向性のマッチングは【轡田哲朗レッズレビュー/ルヴァン杯柏戦】

(Report by 轡田哲朗)

「微妙に足りない感じ」には慣れた方が良い

浦和レッズは27日のルヴァン杯第2節、柏レイソル戦に0-1で敗れた。リーグ開幕戦が2月27日だったから、そこから1カ月間で8試合を消化して1勝しかできていないという事実はそこにある。

柏戦では、センターバックが槙野智章と岩波拓也がフル出場ということで、藤原優大とトーマス・デンが負傷していた中では人数不足を感じさせたかもしれない。ただ、以前にも書いたとおりに、ここにレギュラークラスの選手を取ってきたら恐らく藤原の出場機会はエリートリーグと天皇杯のカテゴリー違いの相手だけになるので、それが良いかは分からない。

藤原について言えば、デビュー戦で相手との接触で負傷すること自体が単純に不運だったし、そもそも浦和は実績ある人数が多すぎるクラブという状態で10年以上やってきた傾向があるので、今季くらいの「微妙に足りない感じ」という編成に慣れた方が良いようにも思う。そうでなければ、延々とストレスを口にすることになるだろう。また、実績ある選手たちを多く抱える方向性に戻るのなら、若手選手については保有権の獲得と割り切って、ほとんどをレンタル移籍させて良くなった選手だけ戻すという方針にするしかない。何でもかんでも、とはいかない。

柴戸をきっかけにこの試合で考えたこと

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