負荷調整のシャドートレーニング 攻撃サッカーを好む監督らしさ【沖縄キャンプレポート13日目】
(Report by 轡田哲朗)
トレーニングマッチが多いと練習が減る。それに対する監督の考え
浦和レッズは沖縄県でのトレーニングキャンプ中の5日は、午前中のみピッチでのセッションを行った。前日にサガン鳥栖とトレーニングマッチをメディア含め完全非公開で行ったが、どうやらそれなりのプレータイムを各選手がこなしたようなので、ここでゴリゴリの2部練習などをすると、誰かが肉離れをするようなことになりかねないだろう。
そういうことだったので、トレーニングのスタートからかなりの時間クラブハウスとしている場所の近くでクールダウン系のメニューをしていたので、それだけで終わるかもしれないという空気感もあった。それくらい、この日は無理をしない日になるのだろうなという印象があった。
1月29日、ここでの初戦が沖縄SV戦だったのだけど、そこでは30分から45分くらいのプレータイムだったので、翌日もしっかりトレーニングをしていた。そこから中2日で水戸ホーリーホック、さらに中2日で鳥栖とトレーニングマッチをして、そこではそれなりの時間、選手たちにプレーさせている。だから、それは裏を返すとクールダウンやオフが増えて「練習をする機会が減る」ということを意味する。そういう事情があったので、この日のトレーニング後に設定されたリカルド・ロドリゲス監督のオンライン取材で、こうした「試合をたくさんやる反面、練習の機会が減るかもしれない。それはどのような良さがあると思ってやっているのだろうか」という質問をさせてもらった。あまり、その意図が伝わらず質疑応答が独り歩きすると彼にも悪いので、その答えも紹介させてもらいたいと思う。
「確かにその通りだと思う。試合がたくさんあるので、もしかしたらトレーニングをピッチでできないことも場合によってはあると思うけど、試合をやっている理由は決められた時間、60分なら60分、75分なら75分を疲れている中でも全力でプレーしてもらうこと。フィジカルコンディションを含めたトレーニングにしている。
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