浦レポ by 浦和フットボール通信

完膚なきまでの敗戦だった鹿島戦 今季のトレーニングで感じたこと【轡田哲朗レッズレビュー/J30節鹿島戦】

(Report by 轡田哲朗)

今季の数字的な目標達成は消滅したと言える

浦和レッズは29日のリーグ戦、鹿島アントラーズに0-4で大敗した。この結果、今季の目標の1つとされていた来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得は完全に消滅して、残り3試合で起こり得るのは6位から11位でのフィニッシュ。また、この結果として得失点差もマイナス9まで悪化したので、3試合でプラス19を作るのも非現実的なことから、クラブが発表した数字的な目標を達成するのは不可能だと言えるだろう。

すでに大槻毅監督が今季限りで退任することは発表されているので、私たちも残り試合の捉え方は難しい。例えば、このゲームに関して何か戦術的な捉え方やアプローチをした時に、それが来季以降にどうつながるのか、建設的な何かを残せるのかというと大いに疑問が残る。もちろん、それは選手たちも同様であるはずなので、だからこういう時期は難しい。

試合2日前の金曜日に定例会見があって、概ねこの試合は大きなスタメン変更がないだろうなというのは、そのコメントから読み取れたように思う。だから、ピッチ上で何が表現されるかは別にして、その担い手としてのスタメンがガンバ大阪戦と同じだったことには、それほどの驚きはなかった。

一方の鹿島は25日に柏レイソルとの試合を1-4で負けているけれども、このゲームではトップ下を置かずに横並びに4人を中盤に並べる4-4-2で臨んできた。本来なら、このマッチアップがハッキリしやすい対戦は歓迎だったはずだ。

ガンバ戦からのつながりで見るオーバーロード対策

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