浦レポ by 浦和フットボール通信

トーマス・デンのスーパーミドルが決まるも、3枚替えが明暗を分ける【河合貴子 試合のポイント/J第12節神戸戦】

(Report by 河合貴子)

競り合いに敗れる

名古屋戦の大敗から、守備に徹して我慢強く闘い勝利を手にした広島戦、攻守のバランスもよく主体性をもって闘い勝利したG大阪と2連勝し、神戸を相手に内容と結果を求めて3連勝し波に乗りたいところであった。浦和を愛する人々の期待を込めて、埼玉スタジアムには「THIS IS URAWA ここは浦和の男が魅せる場所」と選手を鼓舞する横断幕が掲げられていたが、1-2で神戸に敗れた。

新型コロナウイルスの影響で延期になったACLの日程のため、リーグ戦が前倒しとなり、YBCルヴァンカップ準々決勝もある神戸は、8月16日に開催された鹿島戦から10月4日の横浜FM戦まで19連戦となる。26日水曜日には、首位を走る川崎戦を視野に入れると、神戸がアンカーのサンペール選手だけを残して10人も選手を入れ替えてきたことは、よくわかる。イニエスタ選手など怪我人を抱えていた台所事情があったとしても、GKまで代えて主力を温存してきた神戸に対して、付け入る隙は十分にあった試合だ。勝てる試合を落としてしまったように思えてならない。

試合後の記者会見で大槻監督は「後半に、先に1つ獲りたかったですね」と苦々しい思いを開口一番に語った。その一言が、この試合の敗戦のすべてを物語っていた。

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