浦レポ by 浦和フットボール通信

興梠慎三が古巣相手に起死回生の同点弾 そのゴールを引き寄せた駆け引きとは【河合貴子 試合のポイント/J第16節鹿島戦】


(Report by 河合貴子)

熱帯夜の死闘は痛み分けに

先制した鹿島にしたら、勝てた試合だったと思うだろう。だが、追いついた浦和にしたら、決定機でしっかりと決めていればやはり勝てた試合だったと思う。試合終了を告げる笛が鳴った瞬間、選手たちはピッチへ崩れ落ちた。まとわりつくような熱帯夜に拍車を掛けるような死闘は、両者ゆずらず1-1の痛み分けで終わった。

最初に決定機を迎えたのは、鹿島であった。2分、小池選手の左CKを中央でしっかりと合わせたセルジーニョ選手のヘディングシュートがクロスバーに直撃!これで浦和が目が覚めたのか、3分には関根貴大選手のドリブルの仕掛けから武藤雄樹選手がゴールライン際からクロスを入れ、興梠慎三選手がシュートを放つも決まらず。さらに、その2分後にも関根選手のグラウンダーのクロスをエヴェルトン選手がフリーでシュートを放つも枠を捉えることができなかった。完璧に鹿島の守備を立て続けに翻弄したのだ。

しかし、「鹿島は、自分たちのミスを突いてくる感じだった」と青木拓矢選手が話すほど、ミスからピンチを招くシーンもあった。

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