浦レポ by 浦和フットボール通信

苦悩のエース興梠慎三が語る完敗の理由 その中で見えた光明とは【河合貴子 試合のポイント/J第2節札幌戦】


(Report by 河合貴子)

未だ無得点で敗退

絶妙な距離感でトライアングルを作り、小気味の良いテンポで浦和のDFを崩されるたびに、浦和のプライドがズタズタにされていくように感じ心が痛くなってしまった。

試合開始早々の2分、アンデルソン・ロペス選手は左サイドの管大輝選手へとサイドチェンジをすると、そのまま足を止めることなくペナルティーアーク付近まで走り込んでいったのだ。アンデルソン・ロペス選手は、鈴木武蔵選手がスルーした管選手のパスを受けるとタイミング良く浮き球でDFラインの裏へと抜け出した鈴木選手へと展開。鈴木選手の冷静なシュートが決まり札幌に先制点を許してしまった。

今まで安定していた浦和の守備が、いとも簡単に札幌に崩されたのだ。この失点で、浦和の守備バランスが崩れ、札幌のコンビネーションで浦和は翻弄されることになってしまい決定的チャンスを何度も作られてしまった。

さらに27分には、マウリシオ選手のパスをチャナティップ選手にインターセプトされると、またしてもDFの裏に抜け出した鈴木選手へとスルーパスを通されて0-2と突き放されてしまった。

正直なところ、前半で3、4失点していてもおかしくない状況であった。後半は、選手を入れ替えながら修正をして反撃を試みるものの、後半に放った12本のシュートは虚しくゴールネットを揺らすことができず0-2で敗戦。ホーム開幕戦を白星で飾ることができなかった。

ピッチの中での意思統一がされていない

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