浦レポ by 浦和フットボール通信

「試合勘」の正体ってなんだ? 川崎との臨戦過程の違いがピッチ上に示したもの【轡田哲朗レッズレビュー/ゼロックス杯川崎戦】

(Report by 轡田哲朗)

予想通りのスタメン、用意されたような交代策

浦和レッズは16日にゼロックス・スーパーカップで川崎フロンターレと対戦し、0-1で敗れた。今季の公式戦初戦となったが、あくまでもこの1試合だけをスタジアム観戦した方や、テレビ観戦をした方に期待感を持たせる試合ではあまりなかったと言っていいだろう。

スタメンは2次キャンプで固定していたメンバーの通りで、ここにサプライズはなかった。ちょっとした驚きとしてはエヴェルトンと杉本健勇をハーフタイムであっさりと代えたことだったが、交代で入った選手たちの名前を見ると前日練習後にも少し居残りで特別なメニューを与えていた選手たちであったし、記者会見で「レギュラーに近い存在で、スタメンで出る可能性も高い選手」と表現していたメンバーだった。オリヴェイラ監督はアンドリュー・ナバウトや阿部勇樹の投入理由に試合の内容を表現するコメントを加えていたものの、恐らく試合前から決めていた交代だったのだろう。これは、記者会見で聞いて「はい、そうです」と答える監督がいればプロ失格のものなので、それを認めるわけはないのだが。

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