浦レポ by 浦和フットボール通信

ハマらなかった時に何から修正するか、ピッチに表れる監督の哲学【轡田哲朗ゲームレビュー/明治安田生命Jリーグ第23節清水戦】


(Report by 轡田哲朗)

天皇杯を見据えたか、柏木と宇賀神を休ませる

浦和レッズは19日の清水エスパルス戦を3-3で引き分けた。3回に渡ったビハインドを全て跳ね返したことを前向きに捉えられる一方で、今季のリーグ戦ではワーストの失点数だった。そうした意味では、勝ち点1の捉え方は難しいところだ。

このゲームでオズワルド・オリヴェイラ監督は、柏木陽介と宇賀神友弥を休ませるような起用法を取った。途中出場となった柏木は試合後に「一番近いタイトルという意味で、監督の頭にもあるのかもしれないと思う」と、中2日で控える天皇杯ベスト16の東京ヴェルディ戦の影響を示唆した。そう考えてみれば、前節のジュビロ磐田戦で余裕のあるスコアになった後に、菊池大介を途中出場させておいたのはその布石だったと言えるのかもしれない。阿部勇樹に関しては、柏木の不在時に任せられるゲームメーカーが彼しかいないということを指揮官が話しているので、2試合連続となるが頑張ってもらうというところだっただろう。オリヴェイラ監督は以前、「3試合ならメンバー変更は考えない」と話したことがあるだけに、5連戦の今回はそのマネージメントを考えたと言えるのだろう。

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