効果抜群だった「オズの魔法」 システムチェンジで勝利を呼ぶ【轡田哲朗ゲームレビュー/明治安田生命Jリーグ第18節 広島戦】
(Report by 轡田哲朗)
遠藤のポジションには岩波が起用される
浦和レッズは28日のリーグ第18節で、サンフレッチェ広島に4-1と快勝した。リーグの折り返しが済み、後半戦の初戦だったこと。首位を走る広島とのアウェーゲームに勝利できたこと。そして何より、リーグ戦では5月2日の川崎フロンターレ戦以来、公式戦でも中断明けでは初めて流れの中からゴールが生まれ、さらにはファブリシオが加入後の初ゴールを決めた。これで勢いがつかなかったら、どうやったらその要素を生み出すのかというほどの勝利だった。
前節のセレッソ大阪戦を最後に遠藤航がベルギーへ移籍したため、そのポジションには岩波拓也が入った。持ち味が違う部分のある両者だが、同じJ1のクラブから日本代表入りをうかがうクラスのレギュラーを引き抜いてきているわけだから、不安要素と言えばリスペクトを欠く。強いて言えば、試合から少し離れていることが懸念材料という程度で、大きな戦力ダウンとは言えない。
一方で前線はメンバーに変化はなかったが、ファブリシオは相手右サイドバックの和田が前に出てきた時はそこに合わせて戻るタスクがあったと見受けられるものの、可能な時は前残りして興梠慎三との距離を近くして攻撃をスタートできるように考えているようなポジショニングが目立った。
広島の「狙い通り」を打ち破る「オズの魔法」
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