気迫のプレーで試合内容を圧倒して連敗をストップ【河合貴子 今日のポイント/プレナスなでしこリーグ第7節長野戦】
(Report by 河合貴子)
柴田、猶本のボランチコンビが新しいオプションに
真夏を思わせる厳しい日差しがピッチに降り注ぐ中、浦和レッズレディースの選手たちは勝利を追い求めて走り続けた。
連覇を果たし女王に君臨する日テレ・ベレーザに0-2、今シーズン開幕から好調を維持して首位に立つINAC神戸に2-4で敗戦し、ホームで2連敗を喫してしまった。そして迎えたホーム3連戦目の相手は、首位のINACを勝ち点3差で追いかける2位のAC長野パルセイロ・レディースであった。
浦和は「ホームで3連敗はしたくない」「もうこれ以上、負けられない」と気迫に満ちあふれ躍動した。前線からプレスを掛けオーガナイズされた守備からボールを奪うと、攻守の切り替え早くリズミカルに攻撃を仕掛け主導権を握り続けた。長野を圧倒しながらも追加点こそ奪えなかったが、1-0でしっかり完封勝利を飾ったのだ。
石原孝尚監督は、ここまで膝の痛みを抱えながらプレーをしていた佐々木繭選手を休ませて、柴田華絵選手をボランチに起用し、安藤梢選手を右サイドハーフ、菅澤優衣香選手と吉良知夏選手の2トップで長野戦に挑んだ。
石原監督は「長野の背後を狙いたいということで、安藤を右にした。安藤は、すごくバランスを取ってやってくれた。ボランチに加藤を入れたゲームもあったが、華(柴田選手)の方がボールも収まるし、前も向ける。光(猶本選手)の守備のカバーの感覚も持っている。守備の強さは当然ないが、2人の組み合わせは良かったと思う。新しいオプションができた」と笑みがこぼれた。
柴田選手とボランチを組んだ猶本選手は「自分がどちらかといえばディフェンシブで、プレスに行かせるところとかハッキリとできた。センターバック、GKを筆頭に、守備では絶対にやらせないというのがまずはあった」と守備意識を高くして臨んでいた。
守備がはまり主導権を握るが
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