ハマっていないのに攻撃は多い 柴田華絵が話したその理由と「もうちょっと」の思い【轡田哲朗ゲームレビュー/プレナスなでしこリーグ第5節日テレ戦】
(Report by 轡田哲朗)
数少ないかみ合わない相手と、どう対峙するか
浦和レッズレディースは6日のリーグ第5節で日テレ・ベレーザに0-2で敗れた。開始5分という早いタイミングで最終ラインのミスもあり、先制点を渡してしまったことが重くのしかかった。かみ合わないシステムとの相手に、ボールの奪いどころを定め切れなかったことで、良い攻撃の準備がしづらい試合になってしまった。
なでしこリーグでは10チーム中浦和を含めた7チームくらいが4バック+ダブルボランチの構成でプレーしている。こういったチームを相手にすると、互いにマッチアップがかみ合いやすく守備の混乱は起こりにくい。むしろ、そうした試合に慣れきってしまって違う相手との対戦で整理がされないことがある。このベレーザ戦は、そこがもろに出てしまった。
ベレーザはアンカーを置く4-3-3システムで今季はプレーしている。浦和は安藤梢と菅澤優衣香の2トップが相手のセンターバックまで寄せる形を取ったので、中盤は2対3のミスマッチになる。実際のところ、アンカーに誰が寄せて、インサイドハーフをどうするという整理をしておかないと、走って追っただけ余計な体力を使わされて延々と相手ボールが続くという地獄の展開になってしまう。浦和の石原孝尚監督が取ったのは、ボールと逆サイドのサイドバックを捨てる方式だった。
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