浦レポ by 浦和フットボール通信

「なぜレッズは調子を落としたのか」【河合貴子×轡田哲朗 浦レポ特別対談】

現在、18試合を終えて9勝2分7敗。序盤戦こそ破壊力ある攻撃力をみせたものの、さいたまダービーで敗れるとその後敗戦を重ねて順位を落とす状況となっている。リーグ戦を折り返した所で、『浦レポ』に執筆している河合貴子氏、轡田哲朗氏とここまでを振り返り、今後復調するための術を語り合った。聞き手:椛沢佑一(浦和フットボール通信)

「攻撃的に行く」と決めたシーズン

椛沢:シーズン序盤は爆発的な得点力で好調でしたが、さいたまダービーの大宮戦に敗れる(0-1)と鹿島、FCソウルで公式戦3連敗を喫して、その後も敗戦が重なっている状況です。

河合:今季は最初から失点が多くなることを覚悟の上でやっている中で、最初は点が取れていたけれども、ダービーの大宮戦と鹿島戦で敗れてから調子が落ちていることは事実。ACLラウンド16の第2戦の済州戦は素晴らしい試合で、この戦いができれば今のような落ち込みはないと思うんだけど……。

轡田:攻撃的にやるから、カウンターを受けることが増えて失点が増えるのは覚悟というのは分かるのですが、「攻撃的にやっている」というのが変な免罪符になっている部分があるのではないでしょうか。

河合:レッズがうまくいっている時は、前からハメていく守備と、後ろでブロックを作る守備をうまく使い分けていた。今季はラファエル・シルバが入り、ディフェンスラインも5m高く設定して攻撃的にやるという方向性だった。だからカウンターを食らうのはしょうがないで済ませた部分のツケが今になって悪い形で出てしまっているのではないかと思う。先制点を奪われると、相手は守備を固めてカウンター狙いになる。逆にレッズは前掛かりになって、選手も上がるけれども戻りきれない。誰かが戻ってくれるだろう。ここは大丈夫だろうという甘い部分が出てしまって崩れたのかなと思います。

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