旅猫by浦研プラス&欧研プラス

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ヨーロッパ移住への道! 『初めてのドイツは…』

 これまでもドイツは度々訪れていました。生まれて初めてのヨーロッパはサッカー専門誌『週刊サッカーダイジェスト』の記者として取材に赴いたとき。日本からの直行便でドイツのフランクフルトに降り立ちました。そう、僕のヨーロッパ初上陸の地はドイツだったのです。
 でも、ここでトラブル発生! 乗り継ぎでデュッセルドルフまで行かねばならなかったのですが、なんとお客さんがほとんど乗らないことから欠航! いや、初めてのドイツでいきなり飛行機が無くなるなんて……。
 途方に暮れた僕は、まずは不本意ながらもドイツへ入国し、空港と直結するドイチェ・バーン(ドイツ鉄道。通称DB)の駅へ向かいました。でも、案内標識はすべてドイツ語! チケットの買い方すら分からない。そもそもキャンセルになった航空券は返金してくれるんでしょうか……(ダメでした)。
 DBの切符の自動販売機の前で佇んでいると、後ろに並んでいた男性がドイツ語で何か話しかけてきました。
「Wohin gehen Sie?」
 はい? 何を言っているのか、さっぱり分かりません。オロオロしていると、その男性がにっこり笑いながら再び口を開きます。
「Where are you going?」
 あっ、「何処に行くの?」と聞いてくれてるんですね。デュッセルドルフです! デュッセルドルフ!
「Oh,OK! I recommend a this ticket.」
 一番速く行けて、しかも値段も手頃な切符を教えてくれました。初めて出会ったドイツの方が僕を気にかけてくれたこと、今でも忘れていません。そのときから、自分の中で「ドイツ人は親切!」という印象が芽生えました。基本的に、今でもその思いは変わっていません。
 デュッセルドルフ中央駅に降り立ったら、すでに辺りは真っ暗。9月初旬だったからそれほど寒くなかったはずですが、日曜日だったのか駅前にあまり人がおらず、「何だか寂しいところだなぁ」と思ったのを覚えています。駅から徒歩5分くらいのところにあるホテルにチェックインしたときのことも鮮明に覚えているなぁ。そのホテル、この前デュッセルドルフへ来たときにもう一度泊まってみました。すでに16年くらい前の話なんですが、ホテルの構造も室内の模様も記憶通りだったことにびっくり。ドイツに限らずヨーロッパの各国って、あまり新しいものを好まず、古いものを尊ぶと聞きました。
 初めてのドイツ。この話、続きます。