旅猫by浦研プラス&欧研プラス

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ヨーロッパ移住への道! 『まず、何処に住む?』

 ドイツに来て早2か月。昨年の秋にもヨーロッパで約2か月半過ごしましたが、当時は本格的な活動の下準備的な意味合いもあって、どこか旅行気分が抜けていませんでした。今後はヨーロッパで3か月、日本で1か月というサイクルで執筆活動を続けて世界と日本との距離を縮められるような活動をしていきたいと思っていますが、そうなれば日本以外にヨーロッパでの活動拠点も定めねばなりません。
 で、まずはサッカーの本場であるヨーロッパの何処をアジト(拠点)にするのか。これが非常に重要な部分になると思うんですよね。僕の場合、まずはサッカーが盛んな国であることが前提条件。また日本、僕の場合は特に、Jリーグの浦和レッズのサポーター、ファンの方々が関心を向けられる地域でなければ、これまでの経験を生かして当地で活動することなど叶わないと思いました。また、現地で暮らす上で大切なのは治安、物価、生活様式、そして言語の問題などでしょうか。これに加えて、日本からの移住者を受け入れてくれる国なのかも重要で、長期滞在するためのビザが取得し易い国であることは必須条件でもあります。
 以前からヨーロッパでサッカー取材をしたことがある僕が一番好きな国は断然スペイン! しかも南部地域のアンダルシア地方は年間の日照率が300日前後と言われていて、冬でも気温が20度以上まで上がる風光明媚な場所として世界各国の方々が押し寄せる観光地が幾つもあります。
 その中でも、僕は『マラガ( Málaga)』という街がとても気に入っています。ここはスペイン南部に連なる海岸地域コスタ・デル・ソルの中心地で、かの有名なパブロ・ピカソの生誕地でもあります。旧市街の中心には壮大なマラガ大聖堂、マラガ闘牛場、ヒブラルファロ城など、かつて貿易の中心地としての面影を残す歴史的な建造物が今も立ち並んでいるんですよ。
 そんな中で、僕がマラガを好きなのはスペインの素晴らしい食文化である『バル』が所狭しと乱立していることです! 『バル』とは、食堂とバーが一緒くたになったスペイン風の居酒屋、酒場のこと。そこで給されるのがタパスと呼ばれる小皿料理やピンチョスという食物を串に刺した絶品の……。
 あれっ? だんだん話が脱線してしまいました。いや、それくらいスペインが好きなんですが、昨今のスペインは国民の失業率が20パーセントを超えたり、若年層に限れば50パーセント近くなんて言われたりもして、とてもじゃないですが異国の者を受け入れる体制なんて整っていないんですね。もしスペインの人々の職を僕のような外国人が奪うなんてことになると激しく糾弾されてしまうので、スペインへの移住はなかなかに壁が高い。
 他にサッカーが盛んとなるとイタリアですが、ここもスペインと同様に国民の失業率が高く、そもそも僕はイタリア・セリエAにそれほど興味がない……。
 僕の愛するクラブはマンチェスター・ユナイテッドで、ならばイギリスに住めばいいじゃないかと思うんですが、イギリス人は無愛想で、物価が恐ろしく高くて、飯は不味いし、いっつも曇りか雨ばっかりと、ほとんど良いところがないから即却下。そうなると、もう、ドイツくらいしか選択肢がなくなってくるんですね、はい。
 いや、それでも、僕が今回行き先をドイツに決めた理由はそんな後ろ向きな理由ではありません。
 そこで次回は、僕がなぜ、ドイツに住むことを決めたのかをお話しますね。