【島崎英純】2025Jリーグ第1節/ヴィッセル神戸vs浦和レッズ・試合レビュー『新生・浦和の船出。リーグ優勝奪還の覚悟を示した敵地での勝ち点1』

©Yuichiro Okinaga

高らかなる変身

マチェイ・スコルジャ監督は自信を持って今季初戦のスターティングメンバーを敵地・ノエビアスタジアム神戸のピッチに送り出したに違いない。ディフェンディングチャンピオンのヴィッセル神戸に相対した選手たちの大半は今季始動から沖縄キャンプを通して常にファーストグループでプレーし修練を重ねてきたスカッドだったからだ。

当初の懸念は1月25日に完全移籍で加入したばかりのDFダニーロ・ボザのコンディションとチームへの順応状況だった。今季の浦和は昨季の反省を踏まえて攻撃面のブラッシュアップを目論み、選手獲得や各種トレーニングなどでその向上に努めてきた。しかしアタックに比重を置けば守備面のリスクが増すわけで、その負担を補うために新たなるディフェンスリーダーの台頭も望まれていた。

スコルジャ監督は今回、ボザの先発起用という一つの賭けに出たのかもしれない。もし彼が今季初戦のゲームで期待通りの働きを見せられば今後に大きな影響を及ぼす。ボザの先発抜擢は悲願のリーグタイトル奪還を果たすためにも避けては通れない判断だったのかもしれない。

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