【コラム‐島崎英純】2024年型マチェイ・スコルジャ体制初戦に最注目

©Yuichiro Okinaga

鍵は『バランス』

9月6日に来日し、翌7日からは本格的なトレーニングに着手した浦和レッズのマチェイ・スコルジャ新監督。指揮官はすでに昨季のJリーグで浦和を指揮した経験があるため、日本の環境に則したチームマネジメントを施せる経験値を兼ね備えている。また、11日には”チーム・スコルジャ”のメンバーでもあるラファエル・ジャナス氏とヴォイテク・マコウスキ氏のコーチ就任も発表された。両コーチは昨季のスコルジャ監督体制下のスタッフであり、指揮官と常に行動を共にする重要な人物たちである。彼らは今後日本の就労ビザを取得して以降、順次チームへ加わる予定だ。いずれにしても彼らが招集されたことで昨季築かれた強固なコーチングスタッフ陣が再び形成されるわけで、チームにとっては間違いなくポジティブな事象と言えるだろう。

スコルジャ監督が正式にチームに加わってから約1週間後にあたる9月14日にはアウェーのガンバ大阪戦が控えている。ペア=マティアス・ヘグモ監督が率いたチームを引き継ぐ形で指揮を執るスコルジャ監督は、今シーズン残り11試合の最初にあたる今一戦の意気込みと今季の当面目標を12日のオンライン会見で仔細に語っている。

今会見でスコルジャ監督が語ったコメントからは、この指揮官の人物像とサッカー観が如実に示されているように感じた。そこで手がかりになる幾つかの箇所を挙げて、今後のチームの方向性を推察してみよう。

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